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Jリーグ・ACL

【2024-25 ACL】大会方式一新 | ヨーロッパ同様の3階層へ

ACLは、2023-24シーズンから秋春制に移行していますが、更に2024-25シーズンから大会方式を一新することを発表しました。
(追記:2023.8.14 AFCから正式に発表となりました)

その大会方式は、欧州サッカー連盟(UEFA)の

✔ チャンピオンズリーグ(CL)
✔ ヨーロッパリーグ(EL)
✔ ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)

を模したかのような3つの階層に分かれるというものです。トップカテゴリーの大会に出場するのは、東地区と西地区のそれぞれ12チームずつです。

また、2023-24大会から外国人枠は5人+1人のアジア枠に拡大されますが、2024-25大会からは外国人枠が完全撤廃になります。

新ACL大会方式

AFCチャンピオンズリーグエリート (ACLE)

・東地区と西地区のそれぞれ12チーム
・12チーム内で異なる8チームとホームで4試合、アウェーで4試合
・上位8チームがラウンド16に進出
・ラウンド16は、H&A形式でベスト8を決定
・準々決勝、準決勝、決勝は集中開催のノックアウト形式の3連戦

AFCチャンピオンズリーグ2 (ACL2)

・東地区と西地区のそれぞれ16チーム
・4チームx8のH&A形式のリーグ戦
・上位2チームがラウンド16に進出
・16強から準決勝までは、H&A形式のトーナメント
・決勝は一発勝負

AFCチャレンジリーグ (ACGL)

・東地区と西地区のそれぞれ10チーム
・4チームx5のグループリーグ。各組ごとに集中開催で1試合づつの対戦。
・上位8クラブが勝ち抜け
・準々決勝と準決勝Hは、H&A形式
・決勝は一発勝負

新ACL大会のポイント

「ACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)」は、文字通りアジアNo.1のクラブを決める大会になります。

優勝すればCWCへ行けます。

Tier3に位置する「ACGL」はざっくり説明すると、前年度のAFCコンペディションランキングの東地区、西地区のそれぞれ上位5カ国を”除いた”地域のクラブで行われるカップ戦です。

アジアの実力格差を考慮し、下位の国をメインとした大会です。現時点で、日本や韓国、サウジアラビアなどは出場出来ません。

また、今回AFCは大会を2→3に増やしましたが、これはACLとAFCカップの間にもう一大会増やした形です。

各国の出場チーム数

アジアの東西別々で出場枠が決まっています。

AFCクラブコンペティションランキング

AFCクラブコンペティションランキングは、2014年にアジアサッカー連盟(AFC)が立ち上げた、AFC参加協会におけるクラブチームの国際大会成績に基づくランキングシステムです。

ランキングは、 AFCチャンピオンズリーグ (ACL) とAFCカップの過去4年間に参加したチームの結果に基づいて決められます。

この結果は、ACLおよびAFCカップの出場国枠を定めるのに用いられます。

ACLE24-25の出場枠

本戦には24クラブが参加できますが、東西それぞれの、AFCのアソシエーションランキングで6位以内に入っていることが条件です。

[ランキング東西1位] 3+0 (西:サウジアラビア、東:日本)
[ランキング東西2位・3位]2+1 (西:カタール・イラン、東:韓国・中国)
[ランキング東西4位]1+1 (西:UAE、東:タイ)
[ランキング東西5位・6位]1+0 (西:ウズベキスタン・イラク、東:オーストラリア・マレーシア)

ACL 2024-25シーズン東地区枠 / 日本出場枠:3+1

2023/5/10 現在

順位
ポイント
ACLE
ACL2
ACGL
1
日本
91.821
3+0
1+0
2
韓国
88.295
2+1
1+0
3
中国
57.630
2+1
1+0
4
タイ
49.470
1+1
1+0
5
オーストラリア
33.830
1+0
1+0
6
マレーシア
29.951
1+0
1+0

引用:AFC

2024年/25年のACLの出場枠は、日本勢の活躍・中国勢の失速により3+1に決まりました。

日本チームの出場枠

Jリーグは、2023-24シーズンのACLに3チームが本戦から、1チームがプレーオフから出場することになっていました。

2024方式からは、最上位のACLEに3クラブ、中位のACL2に1クラブがそれぞれストレートインする予定です。

日本チームの出場割当は?

出場枠については、最上位のACLEが、

1. 2023年J1リーグ王者
2. 2023年天皇杯王者
3. 2023年J1リーグ2位クラブ

となり、中位のACL2に

4. 2023年J1リーグ3位クラブ

となります。

J1優勝or2位チームが天皇杯を優勝した場合

例年通り2023年のJ1リーグ王者、またはJ1リーグ2位クラブが天皇杯を優勝した場合においては、ACL2に参加予定だったJ1リーグ3位クラブがACLEに、J1リーグ4位クラブがACL2に、それぞれ繰り上げとなる予定です。

前年度ACL優勝チーム王者救済枠について

2023-24年大会で、2022年国内大会で出場枠が確保できなかった浦和レッズが、前回大会王者として、2022年J1リーグ3位クラブのサンフレッチェ広島の枠で、プレーオフに参加する前回王者救済枠についてですが。

今回はNo1扱いになります。

ACL2023-24に出場しているマリノス、甲府、川崎、浦和のいずれかがACL優勝した際は、ACLE24-25の出場枠が、

・23-24ACL王者
・2023年J1リーグ王者
・2023年天皇杯王者

の3クラブ。そして、ACL2に2023年J1リーグ2位クラブが参加という形に変わります。

上記4つが重複した場合は、2023年J1リーグ3位クラブが繰り上げとなります。

ACLE24-25出場地チーム 東地区枠

【確定枠】
日本①:2023 J1 1位:ヴィッセル神戸
日本②:2023天皇杯優勝:
日本③:2023 J1 2位:横浜Fマリノス
韓国①:2023 Kリーグ 1位:
韓国②:2023 韓国FA杯優勝:
中国①:2023 中国スーパーリーグ 1位:
中国②:2023 中国FA杯優勝:
タイ①:2023-24 タイリーグ1位:
オーストラリア①:2023-24 Aリーグ1位:
マレーシア①:2023 マレーシアスーパーリーグ1位:

【プレーオフ枠】
韓国③:2023 Kリーグ 2位:
中国③:2023 中国スーパーリーグ 2位:
タイ②:2023-24 タイFA杯優勝:

ACLE24-25の大会方式

予選(プライマリーラウンド)

1回戦から3回戦の3ラウンドで4クラブの突破を決めます。

(プライマリー1回戦) 2024年7月30日(火)
(プライマリー2回戦) 2024年8月6日(火)
(プライマリー3回戦) 2024年8月13日(火)

なお、ACLEの予選およびプレーオフで敗退したチームにはACL2の出場権が、ACL2の予選およびプレーオフで敗退したチームにはACGLの出場権が与えられることになるそうです。

グループステージ

現行の4クラブx10グループのグループステージ制は廃止です。

スイス式トーナメントによる、東西各12クラブのリーグ戦方式が採用されます。

8ゲームを戦うこととなり、うち4ゲームがホーム、4ゲームがアウェイでの開催です。

対戦相手の決定方法までは細かく言及されてはいないですが、UCLと同様の事例になると思われます。

よって、クラブランキングや前年度の成績に基づき、東西各12クラブがそれぞれ平等となるように対戦相手が、振り分けられることになると思われます。

東西各上位8クラブがノックアウトラウンドに進出します。

(MD1) 2024年9月16-18日(月・火・水)
(MD2) 2024年9月30日-10月1日(月・火)
(MD3) 2024年10月21-23日(月・火・水)
(MD4) 2024年11月4-6日(月・火・水)
(MD5) 2024年11月25-27日(月・火・水)
(MD6) 2024年12月2-4日(月・火・水)
(MD7) 2025年2月3-4 / 11-12日(月・火 / 火・水)
(MD8) 2025年2月17-19日(月・火・水)

ノックアウトラウンド ラウンドオブ16

ラウンドオブ16までがホーム&アウェイの2レグ制です。東ゾーン・西ゾーンで各々開催されます。

(R16-1) 2025年3月3-5日(月・火・水)
(R16-2) 2025年3月10-12日(月・火・水)

ノックアウトラウンド 準々決勝以降

準々決勝から決勝までは、東西4クラブずつが進出し、セントラル開催での1発勝負で大陸王者を決めます。

ACL2022のラウンドオブ16から準決勝とほぼ同じような形となります。中2-4日での3連戦となります。

(準々決勝) 2025年4月25-26日(金・土)
(準決勝)  2025年4月29-30日(火・水)
(決勝)   2025年5月4日(日)

ACLE24-25の賞金

優勝賞金と準優勝賞金については、現在のACL2023-24の3倍にあたる金額になる旨が発表されました。

優勝:1200万ドル(約17.4億円/1ドル=145円換算)
準優勝:600万ドル(約8.7億円/1ドル=145円換算)

ACL2022の優勝した浦和レッズの賞金が400万ドルでしたので、準優勝でも現在の優勝賞金の1.5倍の金額を手に入れることができるようになります。

さいごに

ACL2やACGLについては、まだまだよくわからない点があります。

また、女子のCLの創設(AWCL)も決定されました。

新たな情報が分かり次第、随時更新していきたいと思います。